(その⑤)の続き。
サタンは、旧約聖書の創世記、歴代誌第一、ヨブ記、詩篇、イザヤ書、エゼキエル書、ゼカリヤ書の7つの書に出て来ます。
因みに、創世記が書かれてから、ゼカリヤ書まで約1000年の開きがあります。
新約聖書では、19の書に出て来ます。
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4つの福音書ではサタンについて29回言及されており、内25回はキリスト自身が語っています。
サタンはどのような存在なのか?
聖書に書かれている聖句の中で、神学者などが様々な解釈(説)をする聖句がありますが、イザヤ書14章とエゼキエル書28章については、ほとんどの神学者が、ツロとバビロンの王の姿を述べながらサタンを詳しく描写していると解釈する点で一致しています。
本日は、エゼキエル書28:11~17(新改訳)を先にご覧ください。
サタンは、天使及び人間を含む全ての被造物の中で最も知恵と美に満ちていた(12節)。
人間はサタンを描くとき醜いものとして描きますが、聖書は全く反対であり知恵と美の極みと捉えています。
サタンは神の御座から追放されるまでは、宝石で覆われた神の園エデンにいた(13節)。
ただ、人間アダムがいたエデンの園は植物の園だったので、サタンのいた宝石の園のエデンとは異なるようです。
14節を新共同訳聖書では次のように訳しています。
「わたしはお前を翼を広げて覆うケルブとして造った。お前は神の聖なる山にいて火の石の間を歩いていた。」
サタンは、天的存在(天使)の最高位のケルブとして創造された被造物です。
<注>一般の天使の長はミカエルであるが、ケルビムの長がサタンである(「天使、サタン、悪霊(その④)」を参照)。
サタンは創造された時点では全きものの典型、完全であった(12、15節)。
しかし、罪を犯し、自分の美しさに高ぶり、知恵を腐らせ、神の御座から追放された(16、17節)。
↓ ↓ (その⑦)はこちらをクリック
https://bible-seisho.jimdo.com/
★私は、聖書に書かれている内容を、誰が読んでも明らかに比喩的な言葉を除き、字義通り理解した上で信じています。したがって、創造主である唯一の神の存在を確信し、イエスをキリスト(救い主)と認める者です。しかし、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません★
・天地万物の創造主だけが神
・万物・人間を創造せずして神たる資格なし
・商売繁盛の神、龍神など「〇〇神」と「神」の文字をくっつけても、万物を創造せずして神たる資格なし
・釈迦が万物を創造した方なら、釈迦を神と崇めますが、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
・親鸞、日蓮など、人格が高潔であり尊敬できる方であっても、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
〈私の信条〉
盲目的ではなく根拠に基づき理性的に、キリストを信じ尽くし、聖書を信じ尽くします。
★星周作(HN)本名:馬場忠博:馬場聖書研究室★
<私は聖書の神を信頼する>
私は、命の源である天地万物の創造主である神が愛をもって私たち人間を創造してくださったと確信しています。愛である神が、天災、戦争、病などの苦難の多い人生で人間の一生を死によってすべて終わらせてしまうとは、私には考えられません。聖書に書かれている通り、神、キリスト・イエスを信じる者たちが、死後復活して神の御国において祝福の中で永遠の命を生きていくことを信じています。そのようにしてくださる神を信頼して、聖書の学びを継続します。