消えた一日
アメリカのインディアナ州で発行された新聞『勝利の生活』に、「どうしたら消えた一日を見つけることができるか」というタイトルの記事が掲載されました。
1960年代の始め、NASAではアメリカ大統領の命令により、月に人間を着陸させるための研究が盛んに行われていました。
その計画が実行されたのは、メリーランド州のグリーンベルトにあるゴダード宇宙飛行センターでした。
そして、何年にもわたって、マーキュリー宇宙計画、ジェミニ宇宙計画が進められていました。
月に着陸する時間を計算するために、未来の時間を計測することのできる統計資料が必要となりました。
宇宙科学者は今から100年後、または1000年後の太陽と月、また星の位置を知るために、徹底した計算をしなければなりませんでした。
それまでに発見されている小惑星や遊星の軌道を計算し、人口衛星を打ち上げた時にそれらがぶつからないようにするためでした。
人口衛星の軌道が一つ一つきちんと計算されていなければ、それこそ新しい宇宙の交通地獄が発生してしまいます。
しかしある日、科学者たちが正確な時間を測定するために過去から未来までの時間を細かく区切ってコンピュータを作動させていた時、突然、機械が止まってしまったのです。
時折、コンピュータに入力した資料に問題があったり、出力された結果がほかの値と大きな誤差がある場合、このように機械が止まることがあります。
技術スタッフが集まり、問題は何か検討しました。
コンピュータ技術者が言いました。
「コンピュータ自体には何の問題もなく、すべてが正常です。しかし、コンピュータの資料によると、過去のどこかで、24時間がなくなっていると出ているのです」
全員で資料を再検討し、もう一度入力してみましたが、結果は同じでした。
論理的な説明や解答を、少しも見つけることができません。
みんなが困り果てている時、クリスチャンである科学者の一人がこう言いました。
「私が日曜学校に通っていたころ聞いた話なんですが、昔の旧約聖書の時代に太陽が一日止まったと言うんです」
みんな半信半疑でしたが、ほかの解決策がなかったため、一度聖書の内容を確認してみることにしました。
そこにはヨシュアがエモリ人の王たちと戦う場面があります。
クリスチャンである科学者は、聖書に出てきた事件を参考に、もう一度計算してみようと提案しました。
彼の言葉通りコンピュータで再計算してみると、だいたい同じぐらいの時間がはじき出されました。
ヨシュア記で太陽が止まっていた時間は23時間20分でした。
しかしまだ説明できない40分が残っていました。
聖書をもう一度探してみると、太陽が一日中止まったのではなく、「一日ほど出て来ることを急がなかった」とあります。
しかしそれで問題が解決した訳ではありません。
軌道計算をする時には、40分という時間はとても大切なのです。
みんなが頭を抱えていましたが、その時クリスチャンの科学者が、聖書の別の箇所に太陽が後ろに進んだという事件があることを思い出しました。
その部分は列王記です。
旧約聖書・列王記第二20:8~11
10度とは、正確には40分を意味しました。
ヨシュアの時代に23時間20分、ヒゼキヤの時代に40分、これらを合わせると、宇宙科学者たちが説明できなかった消えた一日を、正確に説明することができました。
彼らは皆半信半疑でしたが、消えた一日をこうして聖書の中で奇跡的に見つけたのです(ジョン・クゥアン著「I LOVE 聖書」より引用)
30年ほど前に読んだ三浦綾子著「聖書に見る人間の罪」の中に上記と同じ内容の話が書かれていました。
天地万物を創造した神です。
宇宙を支配されている神にとって太陽を一日止めることも不思議なことではないのです。
神の辞書に不可能の文字はありません。
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★私は、聖書に書かれている内容を、誰が読んでも明らかに比喩的な言葉を除き、字義通り理解した上で信じています。したがって、創造主である唯一の神の存在を確信し、イエスをキリスト(救い主)と認める者です。しかし、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません★
・創造主だけが神
・万物・人間を創造せずして神たる資格なし
・商売繁盛の神、龍神など「〇〇神」と「神」の文字をくっつけても、万物を創造せずして神たる資格なし
・釈迦が万物を創造した方なら、釈迦を神と崇めますが、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
・親鸞、日蓮など、人格が高潔であり尊敬できる方であっても、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
〈私の信条〉
盲目的ではなく根拠に基づき、キリスト・イエスを信じ尽くし、聖書を信じ尽くします。
★星周作(HN)本名:馬場忠博:馬場聖書研究室★