記憶がおぼろげですが、20代半ばの頃に見たテレビ番組で両腕がない外国の女性が次のように言っていたことがいつまでも忘れずに心に残っています。
「私は障害者じゃない。だって、なんでも出来るもの。」
この言葉通り、番組では彼女が一人暮らしをしていて、高いイスに腰掛けて足の指で包丁を握って食料を切っている様子が映し出されたり、プールで見事な泳ぎを見せてくれていました。体全体をクネクネと動かして息継ぎもしながら見事に泳いでいるのでした。
確かに彼女が言うとおり、彼女は障害者ではないのだ、と私に思わせてくれました。
健常者である私は、人生の様々な場面で、あれは俺には出来ない、これも俺には出来ない、と自分の限界を定めていたことが恥ずかしくなり、自分自身の心のありように障害があったんだと気付かされたものです。
もう一人私が忘れられない女性がいます。
その女性は「中村久子さん」です。
20代後半の頃に勤めていた会社の社員教育の一環で外部の社員教育機関の研修に参加した際の最終日に講師が話した中村久子さんのことです。
幼い頃に両手と両足を失った彼女でしたが、想像出来づらいことですが、口を使って糸を針に通し、そして、縫い物をするのです。
講師の語りが実に上手く話しに引き込まれ、私だけでなく参加していた他の会社の社員の人たちも涙ぐんでいたようです。
一時期、社会人向けの資格試験の受験指導校に勤務し講師をしていた時に、この中村久子さんの話の感動を受講生の方々に伝えたくて予定の講義内容を早めに切り上げて、若気の至りとは言え恥知らずにも、この時の講師の話ぶりを真似て語ったりしました。
講義を早めに切り上げたにも拘わらず、クレームもなく、私より年上の受講生から「良い話を聞いた」と評価する声をいただいたり、食事を誘ってくれる方もいました。
もちろん、私の話が良かったわけではなく、中村久子さんの生涯に感動してくださったのであり、社員研修の講師の話し方をそのまま真似て語っただけのことでした。
今、振り返ると赤面もので、今だったら絶対出来ません(ああ~恥ずかしや)。
話は脱線しますが、この受験指導校があったのが福岡市中央区大名という場所なのですが、当時はまだそんなに人通りが多くはなく、今では「天神西通り」と呼ばれ多くの人で賑わっています。
この「天神西通り」から一歩入った場所に今ではラーメン界の巨人になっている「博多一風堂」の創業店がありました。ランチを食べるために創業(昭和60年)間もない頃の一風堂に初めて入った時に、今までのラーメン店のイメージとは全く異なる雰囲気を感じたものです。
記憶違いかもしれませんが、確か、ラーメン店らしからぬジャズが流れていたように記憶します。今ではジャズの流れるオシャレなラーメン店も珍しくないですが、その当時ジャズを流すラーメン店などなかったはずです。
ドンブリも今までのラーメン店にはないオシャレな器を使っていて、食べるとラーメンなのは間違いないのですが、それまで食べていたラーメンの麺やスープとは異なるものだったように記憶しています。味はもちろん申し分ないものでした。
この頃の店主の河原さん(力の源カンパニー社長)も若く、ラーメン界に革命を起こしてやろうというような意気込みと野望があったのではないか、と勝手に想像します。
脱線しましたが、話を戻します。
この中村久子さんのことを知ってから数年後に関口宏が司会するテレビ番組の「知ってるつもり」で中村久子さんが取り上げられ、食い入るように見たことが今でも思い出されます。
一昨日、もしかして、ユーチューブにアップされているのではと思い立ち検索するとアップされていました。
早速、視ましたが、改めて視て感じたのは、創造主(神)の愛でした。
何故、創造主(神)の愛を感じたのか、愛に欠ける私に「愛」を語ることは相応しくありません。
本日のブログはここまでにします。
中村久子さんのことを知らなかった方は、ユーチューブの「中村久子、知ってるつもり」を、ぜひご覧ください。
https://bible-seisho.jimdo.com/
★私は、聖書に書かれている内容を、誰が読んでも明らかに比喩的な言葉を除き、字義通り理解した上で信じています。したがって、創造主である唯一の神の存在を確信し、イエスをキリスト(救い主)と認める者です。しかし、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません★
・天地万物の創造主だけが神
・万物・人間を創造せずして神たる資格なし
・商売繁盛の神、龍神など「〇〇神」と「神」の文字をくっつけても、万物を創造せずして神たる資格なし
・釈迦が万物を創造した方なら、釈迦を神と崇めますが、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
〈私の信条〉
盲目的ではなく根拠に基づき理性的に、キリストを信じ尽くし、聖書を信じ尽くします。
★(HN)星周作:(本名)馬場忠博(1956年生):馬場聖書研究室★
<私は聖書の神を信頼する>
私は、命の源である天地万物の創造主である神が愛をもって私たち人間を創造してくださったと確信しています。愛である神が、天災、戦争、病などの苦難の多い人生で人間の一生を死によってすべて終わらせてしまうとは、私には考えられません。聖書に書かれている通り、神、キリスト・イエスを信じる者たちが、死後復活して神の御国において祝福の中で永遠の命を生きていくことを信じています。そのようにしてくださる神を信頼して、聖書の学びを継続します。