失われたアーク(聖櫃)
ゴールデンウィークの5月5日(土)に、借りていた本を返却しに福岡県立図書館に行ったのですが、隣接する筥崎宮(はこざきぐう)の参道で蚤の市(下の画像)が催されていました。
古い物・レトロが好きで昔のある一時期よく色んな場所で開かれている蚤の市に出掛けたり、古物商の許可証を持っているので古物商業者だけが参加出来るオークション(古物市場)にも出掛けていました。
古い物好きと言っても、テレビ番組の「なんでも鑑定団」に出品されるような掛け軸や壺などの高価な骨董品には興味がなく、興味のない人から見ればガラクタでしかない古道具が私の好みです。
上の画像のような年代物の扇風機や黒電話の他に蓄音機、100年前のアメリカ製タイプライター、箱火鉢などそこそこの数のガラクタを持っていましたが、ある事情があって殆どを処分しました。
何も買うつもりもなかったのですが、「愛と誠」の映画パンフレットが珍しかったので購入し早速部屋に貼りました。
奇遇というか購入した数日後にネットのニュースサイト(下の画像)を見ていると「愛と誠」の所在不明となっていた原画がネットオークションで400万円という高値で落札されたとありビックリでした。
6月7日(日)にも同じ筥崎宮の参道で蚤の市が開催されますが、眺めるだけでも楽しめるので、何も買うつもりはありませんが(でも衝動買いが恐い)福岡県立図書館に行くついでに立ち寄ろうと思います。
下の画像の「レイダース・失われアーク<聖櫃>」の映画パンフレットは、ブックオフで買ったものです。
ジョージ・ルーカス(製作総指揮)とスティーブン・スピルバーグ(監督)がタッグを組んだ作品「レイダース・失われアーク<聖櫃>」(1981年公開)は、それより4年前に公開されたルーカスの「スター・ウォーズ」(1977年公開)と同様に映画の面白さを存分に味あわせてくれた作品でした。
この映画を観た当時は、聖書知識が全くなくて、聖櫃(せいひつ)が本来持つ意味を全く知らずにいました。
もちろん、意味を知らなくても充分楽しめたのですが、聖櫃が聖書を読んでいることによって何であるかを知っていたらもっと楽しめたのかもしれません。
聖櫃とは、聖書の中では「神の箱」又は「契約の箱」として記されていて、主に旧約聖書で出て来ますが、新約聖書のヘブル人への手紙9:4では次のように書かれています。
「契約の箱」と言われるぐらいですから、契約の二つの板が納められていたわけですが、これが、いわゆるモーセの十戒の創造主(神)の指で書かれた石板ですね。
次の聖書箇所をご覧ください。
出エジプト記31:18
出エジプト記32:15~16
出エジプト記を読んでいない方のために付け加えておきますが、この二つの石板は二度作られました。
最初に作られた石板はイスラエルの民が起こした「金の子牛事件」の際にモーセによって砕かれたのです。
出エジプト記32:19
その後モーセが創造主(神)にイスラエルの民の罪の赦しを願った際に作られたものがこの契約の箱に納められたのです。
申命記10:1~2
この金の子牛事件から再度石板が作られる一連のエピソードは私の好きな聖書箇所の一つです。
続いて、箱の中にはいっている「マナ」はイスラエルの民がエジプトを出て荒れ野を40年間彷徨した際に創造主(神)から与えられた食物ですが、恐らく栄養価の高いバランスの取れた食物であったのだろうと推定されます。
「マナ」について、昨年9月15日の当ブログ「与えたくてしかたがない」でも書いているので、未読の方はこちらもご覧ください。
次に「芽を出したアロンの杖」とは、モーセの兄アロンが所持していた杖のことですが、「芽を出した」という表現が面白いですね。
「アロンの杖」と書くだけでいいはずなのに、「芽を出した」とリアリティある書き方をしているところに聖書が作り話ではない、と私は感じるのですが、皆さんはどのように感じますか。
この芽を出すアロンの杖について民数記17:5~8で次のように記されています。
アロンは大祭司ですが、昨年8月28日の当ブログ「聖書の妙な癖(パートⅢ)」で金の子牛事件と一緒に書いているので、未読の方はこちらもご覧ください。
尚、この「契約の箱」はヨシヤ王(紀元前609年没)の時代に関する旧約聖書・歴代誌第二35:3の契約の箱の記述を最後に、比喩的に用いられる以外に直接言及される部分はなく、失われた経緯についても不明である。このことから、失われた聖櫃(The Lost Ark)と呼ばれることもある(ウィキペディア)。
歴代誌第二35:3では、契約の箱は「聖なる箱」と記されています。
(聖櫃を運んでいる様子)
キリスト教圏の欧米の文学や絵画等の芸術作品では、聖書記事のエピソードが必ずといってよいぐらい出て来るので、聖書知識があると、その作品の本来の面白さを楽しめることが出来るようです。
今、木彫をコツコツやっていますが、いずれ、銘木でヘブル語と日本語の文字で彫った2種類の十戒の木板を作りたいと考えています(何年後になることやら<笑>)。
https://bible-seisho.jimdo.com/
★私は、聖書に書かれている内容を、誰が読んでも明らかに比喩的な言葉を除き、字義通り理解した上で信じています。したがって、創造主である唯一の神の存在を確信し、イエスをキリスト(救い主)と認める者です。しかし、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません★
・天地万物の創造主だけが神
・万物・人間を創造せずして神たる資格なし
・商売繁盛の神、龍神など「〇〇神」と「神」の文字をくっつけても、万物を創造せずして神たる資格なし
・釈迦が万物を創造した方なら、釈迦を神と崇めますが、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
〈私の信条〉
盲目的ではなく根拠に基づき理性的に、キリストを信じ尽くし、聖書を信じ尽くします。
★星周作(HN)本名:馬場忠博:馬場聖書研究室★
<私は聖書の神を信頼する>
私は、命の源である天地万物の創造主である神が愛をもって私たち人間を創造してくださったと確信しています。愛である神が、天災、戦争、病などの苦難の多い人生で人間の一生を死によってすべて終わらせてしまうとは、私には考えられません。聖書に書かれている通り、神、キリスト・イエスを信じる者たちが、死後復活して神の御国において祝福の中で永遠の命を生きていくことを信じています。そのようにしてくださる神を信頼して、聖書の学びを継続します。