天使、サタン、悪霊(その⑨)
(その⑧)の続き。
前回、ヨハネの福音書12:31を引用して「この世を支配する者」がサタンであることを確認しました。
もう一つ、次の聖書箇所をご覧ください。
コリント人への手紙第二4:4
「この世の神」であるサタンが創造主(神=イエス)を信じない者(不信者)を欺くとあります。
ところで、「この世を支配する者」あるいは「この世の神」の「世」とは何を意味するのでしょうか。
新約聖書の原語はギリシア語ですが、「世」はギリシア語では「コスモス」です。
聖書大事典(教文館)では次のようにコスモスを説明しています。
「パウロとヨハネは、コスモスの用法に関し、次の点で一致している。すなわち、世界(この世)は過ぎ去る(Ⅰヨハ2:17、Ⅰコリ7:31、Ⅱペテ1:4)というだけでなく、ある悪しき力あるいは悪霊の支配下におかれており(Ⅰコリ2:12、ヨハ12:31,16:11)、この世の知恵は愚かなものである(Ⅰコリ1:20,2:6,3:19)との主張である。世界(この世)の真の支配者はサタンである(Ⅱコリ4:4、エペ2:2、ヨハ12:31、Ⅰヨハ5:19)。キリストの光のなかで、世界(この世)はその腐敗しきった性格をさらけ出す。」
この「世」は偽りの神であるサタンを頭(かしら)とした悪霊の支配下にあり、人間を真の神から遠ざけるように仕向けているのです。
サタンは人間を欺いて真の神から遠ざけるあらゆる方法を駆使しています。
テモテへの手紙第一4:1~2
特にサタンは真の神が厭う行い、つまり、嫌うことを人間にさせようとします。
典型的な行為が「偶像礼拝(崇拝)」です。
「この世の神」であるサタン及び悪霊は、真の神と同じように人間に礼拝されることを最も好むのです。
真の神である創造主を知らないか、あるいは、知ろうとしない人間の神社や仏像(偶像)を拝む(礼拝)行為の真実は、「この世の神」である悪魔サタンを礼拝していることなのです。
ルカの福音書4:5~8
悪魔サタンがイエスを荒野(あらの)で試す場面ですが、6節の記述で悪魔サタンにこの世の支配権があることが分かり、7節の記述で礼拝されることを好むことが分かります。
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★私は、聖書に書かれている内容を、誰が読んでも明らかに比喩的な言葉を除き、字義通り理解した上で信じています。したがって、創造主である唯一の神の存在を確信し、イエスをキリスト(救い主)と認める者です。しかし、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません★
・天地万物の創造主だけが神
・万物・人間を創造せずして神たる資格なし
・商売繁盛の神、龍神など「〇〇神」と「神」の文字をくっつけても、万物を創造せずして神たる資格なし
・釈迦が万物を創造した方なら、釈迦を神と崇めますが、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
・親鸞、日蓮など、人格が高潔であり尊敬できる方であっても、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
〈私の信条〉
盲目的ではなく根拠に基づき理性的に、キリストを信じ尽くし、聖書を信じ尽くします。
★星周作(HN)本名:馬場忠博:馬場聖書研究室★
<私は聖書の神を信頼する>
私は、命の源である天地万物の創造主である神が愛をもって私たち人間を創造してくださったと確信しています。愛である神が、天災、戦争、病などの苦難の多い人生で人間の一生を死によってすべて終わらせてしまうとは、私には考えられません。聖書に書かれている通り、神、キリスト・イエスを信じる者たちが、死後復活して神の御国において祝福の中で永遠の命を生きていくことを信じています。そのようにしてくださる神を信頼して、聖書の学びを継続します。