創造か、進化か(その⑥)
(その⑤)の続き。
まず、下の写真をご覧ください。
これは、ハット(帽子)の化石です。
アメリカ西部では、カウボーイハットの化石が地層の中からたくさん発見されたそうです。
このハットの化石も、化石が出来るために長い年数など必要としないことを証明しています。
化石ができるためには、気の遠くなるような長い年数が必要であると思い込んできたのは、進化論に基づいて学校の授業で教えられてきたためでしょう。
それでは、化石はどうやって出来るのでしょうか。
一般に生物は死んでしまうとバクテリア等による分解が始まり、まずやわらかい部分がなくなってしまいます。
そして、骨も時間が経過すれば風化や溶解によって、ボロボロに崩れて無くなってしまいます。
特に、陸上では海の中よりも空気にさらされている分、化石として保存されないことが多いのです。
ただ、海底でも必ずしも化石として保存されるわけではなく、波や海流を受けることで破壊されやすくなります。
化石として保存されるには、まず生物が遺骸または生きた状態で、速やかに地中・堆積物中に埋没されることが必要です
要するに、化石が出来る必要条件は、長い年数ではなく、一刻も速く直ぐに地中に埋没することなのです。
ダラダラ書かずに先に結論を書きます。
聖書記事を辿るとアダムが創造されてから1656年後のノアの時代に、地球全てを覆い尽くす大洪水が起こりました。
この大洪水の際の混濁流(海底に堆積した砂や泥が一団となって海底を流れる現象)の発生によって地層ができ、地層の中に生物が生きた状態あるいは遺骸で、直ぐに閉じ込められて化石として保存されたものを、後年の進化論を支持する学者が地層年代表に当て嵌め、何億年前あるいは何万年前の化石(全ての化石ではありませんが)と言っているようです。
地層も化石と同様に長い期間を必要としてないで短期間に出来ます。
先に結論を書きましたが、次回以降、年代測定法のこと、ノアの大洪水によって短時間で地層が出来ること、そして、化石となる生物が地層の中に埋没したことなどを考えたいと思います。
ところで「地層年代表」とは何でしょうか。
下の図をご覧ください。
地質年代表は化石だけを根拠に作ったものです。
地質年代表が意味するところは、単純な構造の生物が長い時間の経過に伴ってより複雑な生物へと進化し、そのような進化の過程が継続的に進み、人間を含む今日の地球上に生きているすべての動植物になったというものです。
大多数の人たち(昔の私も)は、地質年代表の順序が、化石を何らかの科学的な年代測定をして決定されたと考えがちですが、そうではないのです。
進化論者たちは、自分たちの論理上、化石を「同位元素による年代測定」をしないのです(同位元素による年代測定については次回アップします)。
地質年代表は、化石を大昔のものと決めつけて人為的に進化論の枠に合わせて垂直に整理したものに過ぎないのです。
示準化石というものがあります。
示準化石とは、その化石を含む地層の時代を決定することができる化石のことです。
例えば、どこかの地層でカブトガニの化石(前回のカブトガニの化石の写真参照)が発見されたとします。
専門家は何らかの科学的機器を使って年代測定をすることもなく、中生代・ジュラ紀の地層と判断する、という具合です。
地質学の教科書を見ると「地層の年代は、その地層から発見される化石によって決定される」とあります。
生物学の教科書を見ると「化石の年代は、その化石が発見された地層の年代で決定される」とあります。
ビックリですね。
つまり、地層と化石がお互いの年代決定に依存しあっているのです。
これを「循環論法」と言います。
これでは、堂々巡りですネ。
進化論、地質年代表は仮説と言うよりも、憶測と言った方がよいのでは・・・?
進化論の呪縛から解放されている人たち、つまり、天地万物は創造主である神によって6日間(144時間)で創造されたと主張する創造論者は、地質年代表の古生代、中生代、新生代とされる地層のほとんどは、ノアの大洪水の際に堆積したものと考えています。
本格的に化石が発見される古生代、中生代、新生代の3代を総称して「顕生代」と言いますが、生物が顕われた時代という意味です。
顕生代の下の化石が発見されない下部の基盤岩の層を「先カンブリア時代」と言いますが、これは、顕生代の中の古生代に属する地層のカンブリア紀の下にあるので、カンブリア紀以前という意味から「先」を付けたと言うことです。
<参考>
地質年代表のカンブリア紀という名称は、イギリスの地ウェールズのラテン語名「カンブリア」に由来し、進化論者に恐竜の時代と呼ばれるジュラ紀はスイスとフランスの国境にあるジュラ山脈に由来する(ウィキペディアより)。
次回は、同位元素による年代測定を考えたいと思います。
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★私は、聖書に書かれている内容を、誰が読んでも明らかに比喩的な言葉を除き、字義通り理解した上で信じています。したがって、創造主である唯一の神の存在を確信し、イエスをキリスト(救い主)と認める者です。しかし、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません★
・天地万物の創造主だけが神
・万物・人間を創造せずして神たる資格なし
・商売繁盛の神、龍神など「〇〇神」と「神」の文字をくっつけても、万物を創造せずして神たる資格なし
・釈迦が万物を創造した方なら、釈迦を神と崇めますが、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
・親鸞、日蓮など、人格が高潔であり尊敬できる方であっても、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
〈私の信条〉
盲目的ではなく根拠に基づき理性的に、キリストを信じ尽くし、聖書を信じ尽くします。
★星周作(HN)本名:馬場忠博:馬場聖書研究室★
<私は聖書の神を信頼する>
私は、命の源である天地万物の創造主である神が愛をもって私たち人間を創造してくださったと確信しています。愛である神が、天災、戦争、病などの苦難の多い人生で人間の一生を死によってすべて終わらせてしまうとは、私には考えられません。聖書に書かれている通り、神、キリスト・イエスを信じる者たちが、死後復活して神の御国において祝福の中で永遠の命を生きていくことを信じています。そのようにしてくださる神を信頼して、聖書の学びを継続します。