星 周作 Blog

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九転十起生

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画像の本は、2年程前にブックオフで買いました。

 

九転十起生(きゅうてんじっきせい)は、2015年に放送されたNHK連続テレビ小説「あさが来た」のヒロインのモデル広岡浅子(1849年~1919年)のペンネームです。

 

広岡浅子は幕末、日露戦争第一次世界大戦などの激動の時代を生き、炭鉱経営、大同生命創業、日本女子大学設立などに尽力しました。

 

単身炭鉱に乗り込み、護身用のピストルを懐に坑夫たちと起居を共にしたこともあり、男もためらうような冒険的事業に敢えて乗り出したので、しばしば狂人扱いされたという明治実業界の女傑です。

 

60歳を過ぎて聖書の真理に触れてキリスト者となり、精力的にキリスト教の伝道活動をしたようです。

 

画像の本「一週一信」は、浅子が最晩年の1917年(大正6年)1月25日から12月20日まで、「九転十起生」のペンネームで一週に一回キリスト者として寄稿した47本の評論をまとめたものです。

 

その当時の社会のありように苦言を呈したり、キリスト教界のありように歯に衣を着せずに叱咤激励する内容から、著者名を知らずに読んだならば、女性ではなく男性が書いた本だと思ったことでしょう。

 

この本の冒頭の「七十になるまで・諸言に代えて」を一部引用します。

「昔は一片の義侠心もしくは国家のためというだけの動機によって人の世話や世間のことに当たっていましたが、今後はすべて、個人のことも家庭のことも、また社会のこともことごとく、神の聖旨(みむね)ということを標準として致したい。

即ち神意に従って尽くすべきはあくまで尽くし、争うべきは断じて争う決心をしました。

而(しか)して神はこの老婢(ろうひ)をも捨て給わず、尊き福音伝道のために、これ日も足らぬほどに用い給うのであります。

他の俗事ならば、疲労も致すべきでしょうが、不思議にも神の御用のために働く身には、いよいよ新しき生命を加えられ、恩寵はいよいよ豊かになりゆくを覚ゆるのであります。

真にかくてこそ生まれし甲斐はありと感謝のほかありませぬ。

願わくは世の人々、暗きを捨てて光に充ちたるこの境地に入り、キリストと共に歩む喜びに一日も早く達せられんことを。・・・・・」

・・・・・

キリスト者でありながら、上記の文中の「神意に従って尽くすべきはあくまで尽くし、争うべきは断じて争う決心をしました。」という文面は、まさに「一代の女傑」と称えられた人に相応しい表現ですね。

 

九転十起生のペンネームは「人が七転び八起きというなら、自分は九回転んでも十回起き上がる人間になろう」という、逆境にあっても決してあきらめない彼女の強靭な精神力を最も的確に表現しているようです。

浅子の最後の病床を見舞ったキリスト者山室軍平は、この名にふさわしい聖句として、「正しい者は七たび倒れても、また起きあがる。しかし、悪しき者は災によって滅びる」(箴言24:16)を選び、ともに朗読し祈祷(きとう)した。

 

重複しますが、旧約聖書箴言24:16(口語訳聖書)を引用します。

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★私は、聖書に書かれている内容を、誰が読んでも明らかに比喩的な言葉を除き、字義通り理解した上で信じています。したがって、創造主である唯一の神の存在を確信し、イエスをキリスト(救い主)と認める者です。しかし、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません★

・天地万物の創造主だけが神

・万物・人間を創造せずして神たる資格なし

・商売繁盛の神、龍神など「〇〇神」と「神」の文字をくっつけても、万物を創造せずして神たる資格なし

・釈迦が万物を創造した方なら、釈迦を神と崇めますが、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。

〈私の信条〉

盲目的ではなく根拠に基づき理性的に、キリストを信じ尽くし、聖書を信じ尽くします。

★(HN)星周作:(本名)馬場忠博(1956年生):馬場聖書研究室★

<私は聖書の神を信頼する>

私は、命の源である天地万物の創造主である神が愛をもって私たち人間を創造してくださったと確信しています。愛である神が、天災、戦争、病などの苦難の多い人生で人間の一生を死によってすべて終わらせてしまうとは、私には考えられません。聖書に書かれている通り、神、キリスト・イエスを信じる者たちが、死後復活して神の御国において祝福の中で永遠の命を生きていくことを信じています。そのようにしてくださる神を信頼して、聖書の学びを継続します。

〈イエスを信じる者は永遠の命をもつ〉ヨハネによる福音書3:16)ことを私は確信します。

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