星 周作 Blog

★ 福岡より〇〇をこめて  ★

ルーツ・系図

 

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皆さんは「ルーツ」という言葉を使うことがありますか。

「私のルーツは武士だ」などと言われる人もいたりします。

そもそも「ルーツ」とは、「祖先、始祖」「物事の根源、起源」という意味を持ちます。

1977年にアメリカのテレビドラマ「ルーツ」が放映され、日本でもヒットしました。

西アフリカのガンビアで生まれた黒人少年クンタ・キンテを始祖(ルーツ)とする、親子三代の黒人奴隷の物語を描いています。

アメリカという国家の歴史上、最も暗い側面のひとつである黒人奴隷の問題を真っ正面から描き、社会現象と言えるような大反響を巻き起こしました(ウィキペディアより)。

このテレビドラマがヒットして多くの日本人のそれぞれが自分のルーツ探しをするブームに発展しました。

そして、ある人は「私のルーツは武士だ」、あるいは「私のルーツは近江商人だ」などと言う人もいたりして、系図を作ったりもしました。

 

ここで読者の皆さんに質問です。

皆さんがご自分のルーツを辿っていくと、先祖に残虐な殺人者がいたり、近親相姦をしたり、不倫(姦淫)をしたりして子を生んだ人がいたりしたら、正直にそのことを系図に書いて、子孫に残そうと考えますか。

ちなみに、戦国時代や江戸時代の大名は、系図を偽って、源氏や平家になったりしたらしいですね。

自分の出自(ルーツ)を立派なものにしたいという意識が働くのでしょうか。

 

さて、新約聖書の冒頭のマタイの福音書第1章1節を見るとイエス・キリスト系図、すなわちルーツが記されています。

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この系図の中に登場する「タマル」という女性に注目したいと思います。

このタマルは旧約聖書・創世記38:1~30に出てきますが、少し長いので全文の引用は避けて概略を書くことにします。

 

タマルはユダという男の長男エルの嫁になるのですが、夫エルが結婚してまもなく亡くなります。

ユダヤでは昔から結婚した兄が子のないままに死んだ場合、弟が兄嫁と結婚して子どもを生んで、その後継ぎをさせるという義務(慣習)があったようです。

ですから、タマルはユダの次男オナンに嫁ぐようになるのですが、オナンは「兄嫁のところに入る度に子種を地面に流す」(創世記38:9)行為をしてタマルの夫となることを拒否します。

そして、このオナンもまもなく亡くなります。

ちなみに、オナンが子種(精液)を無駄に地面に流した行為が後にオナニー(自慰行為)の語源となっていることはよく知られているところです。

ユダは、残されたタマルを三男シュラの嫁に迎えて家を継がせようとするのですが、まだシュラが幼かったので、タマルを実家に返します。

それから年月がたち、ユダが羊の取引にやってきた時に、シュラに嫁がせてもらえないと知ったタマルは顔を覆い路傍の娼婦となってユダを誘い、ユダは「さあ、あなたの所に入らせてくれ」と関係を結んでしまいます。

ユダは娼婦が息子の嫁タマルだとは気がつかなかったのです。

タマルは三月後、姦淫の罪で人々から責められると、タマルはユダから行為の証にもらった証拠の品を示して難を逃れ、義父ユダとの間、つまり近親相姦の結果の子である双子のベレツとゼラフを生みます。

 

このように、イエス・キリストの「ルーツ」には近親相姦をした祖先(ユダとタマル)がいることがしっかりと系図として書かれているのです。

 

さらに、イエス・キリスト系図にはダビデが書かれていますが、このダビデ王は部下ウリヤの妻バテ・シェバと不倫(姦淫)をして、不倫の子ソロモン(後に王)を生むことになります。

このようにイエス・キリストの「ルーツ」つまり系図は、人間の欲望が丸出しになっていることを隠すこともなく赤裸々に語っているのです。

 

私は、イエス・キリストの祖先には義人や清廉潔白な人ばかりがいる(偽りの)系図ではなく、近親相姦をした人間や不倫(姦淫)をした人間などの罪人がいることが書かれていることから聖書が作り話などでは決してなく、真実を間違いなく伝えるために書かれたものであると確信しています。

皆さんの感想はどうでしょうか。

 

最後に私自身のルーツですが、もちろん、聖書に書かれた人間アダムが私の始祖であると確信しています。

進化論者が言うようなアメーバーなどの単細胞生物が、私のルーツ・始祖であるはずがありません。

私たち人間は天地万物の創造主(神)に似せて造られた尊い存在です。

 

 

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https://bible-seisho.jimdo.com/

 

★私は、聖書に書かれている内容を、誰が読んでも明らかに比喩的な言葉を除き、字義通り理解した上で信じています。したがって、創造主である唯一の神の存在を確信し、イエスをキリスト(救い主)と認める者です。しかし、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません★

・天地万物の創造主だけが神

・万物・人間を創造せずして神たる資格なし

・商売繁盛の神、龍神など「〇〇神」と「神」の文字をくっつけても、万物を創造せずして神たる資格なし

・釈迦が万物を創造した方なら、釈迦を神と崇めますが、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。

〈私の信条〉

盲目的ではなく根拠に基づき理性的に、キリストを信じ尽くし、聖書を信じ尽くします。

★(HN)星周作:(本名)馬場忠博(1956年生):馬場聖書研究室★

<私は聖書の神を信頼する>

私は、命の源である天地万物の創造主である神が愛をもって私たち人間を創造してくださったと確信しています。愛である神が、天災、戦争、病などの苦難の多い人生で人間の一生を死によってすべて終わらせてしまうとは、私には考えられません。聖書に書かれている通り、神、キリスト・イエスを信じる者たちが、死後復活して神の御国において祝福の中で永遠の命を生きていくことを信じています。そのようにしてくださる神を信頼して、聖書の学びを継続します。

〈イエスを信じる者は永遠の命をもつ〉ヨハネによる福音書3:16)ことを私は確信します。

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