天国や地獄は存在するのか?
早速ですが、過去のブログでも取り上げた次の2箇所の聖句をご覧ください。
新約聖書・マタイの福音書10:28(口語訳聖書より引用、以下の聖句も同じ)
新約聖書・ルカの福音23:39~43
上記の2箇所の聖句はイエスが語られた言葉です。
イエスは「地獄」と「パラダイス(天国)」があることを前提に明確に語られています。
話は横道にそれますが、少しだけご辛抱ください。
1956年公開のアメリカ映画の「王様と私」を1970年代になってテレビ放映された時に観たある場面がうろ覚えではありますが、常に忘れられずにいます。
シャム王国(現在のタイ)の王子たちが、イギリス人(またはアメリカ人)の家庭教師から教えられた「雪」を見たことがないから信じられないとユル・ブリンナー扮する王様に言います。
王様は、このように言う王子を諭すのですが、今から約45年程前に観た時の記憶ですから、一字一句覚えているわけではありませんが、だいだい次のような趣旨のものでした。
「見たことがないから信じないというのは、学びをする者の姿勢ではない。見たことがないことであっても、信頼できる人から教えられるのであれば、それを信じることが学ぶというものだ。」
天国や地獄が存在するかどうかを検討するにしても、そもそも、天国に行ったり、地獄に行ったりして戻って来た人間など人類の歴史の中で一人もいないのですから、検討のしようもありません。
そこで、シャム王国の王様が語ったように天国や地獄の存在を語った人物が信頼できる人物かどうかが最も重要だと、私は考えるのです。
神学者や歴史学者のように長い年月をかけて聖書を一字一句綿密に研究したとしても、イエス・キリストが架空の人物としてしか認識できず、歴史的に間違いなく存在した人物だとの確信がなければ、天国の存在も地獄の存在も架空の場所ということになるのではないでしょうか。
さらに、イエスが我々と同じ人間に過ぎないとの認識しか持てないのであれば、どんなに善良で人格的にも優れているように世間的に評価されようとも人間である以上100%完璧に真実を語ることはあり得ず、文字通り万が一ウソ偽りを語ることがあるかもしれません。
ですから、イエスが神ではなくて私たちと同じ人間に過ぎないという認識しか持てないならば、もう一つその語る言葉に信頼が持てないとの結論に達せざるを得ないことになります。
しかし、イエスは「救い主(メシア、キリスト)」であることが心底信じることが出来るのであれば、話は変わります。
「救い主」を平仮名で書けば「すくいぬし」ですが、「主」とは「ぬし」というより「しゅ」つまり「神」そのものなのです。
イエス様の実体は「神」であり、神の口からウソ偽りの言葉など絶対に出ることはありません。
ここで、次の2つの聖句をご覧ください。
上記の聖句からわかるように、「ことば」であるイエス様は神そのものです。
天地万物の創造主です。
「道」であるイエス様の口から出る「ことば」にウソ偽りはありません。
「真理」であるイエス様の口から出る「ことば」にウソ偽りはありません。
「いのち」であるイエス様の口から出る「ことば」にウソ偽りはありません。
恐縮ですが私の結論を申し上げます。
「天国」や「地獄」の存在の有無だけでなく、聖書に書かれた事柄が信じられるかどうかは、イエス様が「天地万物の創造主(神)」であるかどうかにかかっています。
イエス様が「天地万物の創造主(神)」であることを確信出来れば、イエス様が語った「天国」及び「地獄」の存在は当然信じることが出来、聖書全体の理解もスムーズに進みます。
イエス様が語られた「悪魔(サタン)」や「天使」の存在についても同様のことが言えます。
逆に、イエス様が「天地万物の創造主(神)」であることを確信出来なければ、聖書記事の中の色々な箇所で疑いばかりが生じて、長い年月をかけて聖書研究をいくらしても、結局はただ聖書に詳しい人間になるだけで救われることはありません。
もし、キリスト者(クリスチャン)の中に「神が愛なら、愛の神が地獄など造るわけがない。だから俺は地獄の存在なんて信じない。」と言う人がいるようでしたら問題ではないでしょうか。
何故ならイエス様がウソつきだと言っているも同然です。
自分にとって心地良い言葉だけを信じ、自分にとって受け入れがたい言葉や事柄は信じないという姿勢はどうなのでしょうか。
そもそも、地獄がどんな場所か誰一人として体験して、この世に戻ってきたことが無いのですから、自分勝手なイメージを創りあげない方がいいのではないでしょうか。
創造主(神)が地獄を造った真の意図あるいは目的を誰一人知り得ないのですから、私たち人間が出来ることは、ただひたすら主イエス・キリスト様を仰ぎ、そして全幅の信頼を寄せるだけで十分なのでは、と私は考えています。
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次回は2月11日(月)にアップします。
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★私は、聖書に書かれている内容を、誰が読んでも明らかに比喩的な言葉を除き、字義通り理解した上で信じています。したがって、創造主である唯一の神の存在を確信し、イエスをキリスト(救い主)と認める者です。しかし、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません★
・天地万物の創造主だけが神
・万物・人間を創造せずして神たる資格なし
・商売繁盛の神、龍神など「〇〇神」と「神」の文字をくっつけても、万物を創造せずして神たる資格なし
・釈迦が万物を創造した方なら、釈迦を神と崇めますが、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
〈私の信条〉
盲目的ではなく根拠に基づき理性的に、キリストを信じ尽くし、聖書を信じ尽くします。
★(HN)星周作:(本名)馬場忠博(1956年生):馬場聖書研究室★
<私は聖書の神を信頼する>
私は、命の源である天地万物の創造主である神が愛をもって私たち人間を創造してくださったと確信しています。愛である神が、天災、戦争、病などの苦難の多い人生で人間の一生を死によってすべて終わらせてしまうとは、私には考えられません。聖書に書かれている通り、神、キリスト・イエスを信じる者たちが、死後復活して神の御国において祝福の中で永遠の命を生きていくことを信じています。そのようにしてくださる神を信頼して、聖書の学びを継続します。