星 周作 Blog

★ 福岡より〇〇をこめて  ★

異邦人(その①)

昔、久保田早紀の「異邦人」という曲が流行ったことがあります。

ご存知の方も多いかと思いますが、久保田早紀さん(現在は久米小百合)はプロテスタントキリスト者です。

勿論、今日のブログが久保田早紀さんの曲の異邦人について語るわけではありません。

 

聖書を学び始めて間もない頃、聖書に対してある違和感を持っていました。

それは、イスラエル人及びユダヤ人以外の人々を「異邦人」と呼んでいることの違和感です。

聖書を読んでいて日本人である私が聖書的には異邦人として疎外されているような感じを抱かざるを得ない居心地の悪さがあったのです。

 

因みに、私の手許にある新共同訳聖書の巻末の用語解説では異邦人を次のように解説しています。

ユダヤ人以外の人。旧約では『諸国民』『異国の民』『国々』と訳されることがある。新約時代のユダヤ人は、神の約束によって特に選ばれ、そのしるしとして律法が与えられた神の民イスラエルの子孫であることを誇り、他の民族を異邦人と呼んだ。」

 

さらに、創造主(神)を聖書では「全人類の神」と記しているのではなく、「アブラハム、イサク、ヤコブの神」や「イスラエルの神」と記されていることが正直不満であり、異邦人である日本人の私と創造主(神)との間に一定の距離があるように感じていたのです。

 

ところで、アブラハムには息子のイサクとイシュマエルがいましたが、もっぱら聖書に登場するのはイサクという名前です。

イシュマエルはどうなったのでしょうか。

イシュマエルは、アブラハム、イサク、ヤコブの子孫に連なるイスラエル民族ではない傍系であり、まさに異邦人です。

イシュマエルはアラブ人の祖であると言われており、パレスチナの地(昔は約束の地カナン)に住むパレスチナ人は民族的にはアラブ人です。

創造主(神)は異邦人のイシュマエルのこと、そしてユダヤ人と対立するアラブ人のことを気に掛けていないのでしょうか。

 

そこで本日のブログでは、イシュマエルに焦点を当てながら異邦人のことを考えてみたいのですが、その前にイシュマエルを祖とするアラブ人とは、そもそも何なのか、少し触れて置きます。

アラブ人は、おもにアラビア半島西アジア北アフリカなどのアラブ諸国に居住し、アラビア語を話し、アラブ文化を受容している人々のことです(ウィキペディアより)。

なお、アラブ諸国は人口の大半がイスラム教徒(ムスリム)です。

ただ、同じ中東でイスラム教徒が人口の大半を占めていてもペルシヤ語を公用語とするイラン、トルコ語公用語とするトルコは、「アラブ」の国ではありません。

それから、アラブ人=イスラム教徒だというわけではなく、特に、シリアやレバノンパレスチナ、エジプトといった東地中海沿岸地域や、イラク北部にはキリスト教徒のアラブ人が多いし、イスラエル建国以前は、モロッコイラク、イエメンに多くのユダヤ教徒が住んでいました(酒井啓子著「中東の考え方」より)。

 

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(↑ 出典:ウィキペディア

 

それでは、聖書記事を以下見ていきます。

創造主(神)からアブラハムと名付けられる前のアブラムと、同じくサラと創造主(神)から名付けられる前の妻サライには高齢になっても子がないので、妻サライエジプト人(アラブ人)の女奴隷ハガルをアブラムに妻として与え、ハガルがみごもることになります。

しかし、ハガルは自分がみごもったので女主人のサライを見下すようになります。

見下されたサライは怒り彼女をいじめるようになり、ハガルはサライのもとから逃げることになります(創世記16:1~6)。

逃げている途中にハガルに創造主(神)の御使いが現われます。

ここからは創世記16:7~12をご覧ください。

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7節の「シュルへの道」とは、カナンの地とエジプトを結ぶ主要な道であり、ハガルはエジプトに戻ろうとしていたのです。

10節に注目してください。

主の使いが言ったことは、主ご自身が言ったも同様であり、ここで創造主(神)はアブラハムに約束(アブラハム契約)したことと同じように子孫がおおいにふえると約束(契約)し、実際ハガルが生んだイシュマエルから子孫がふえていきアラブ民族となっていくことになります。

 

要するに、創造主(神)はアブラハムを祝福しただけではなく、イシュマエル(異邦人)をも祝福されているということなのです。

 

アブラハム契約について7月5日の当ブログ「アブラハム契約」で取り上げましたが、未読の方はこちらもご覧ください。

hoshishusaku.hatenablog.com

 

12節の「野生のろばのような人」とは、家畜とは異なり飼いならされることを好まないという意味合いであり、イシュマエルは荒野を渡り歩く遊牧民となるということです。

同じ12節の「彼はすべての兄弟に敵対して住もう」とは、弟のイサクと敵対するだけでなく、イサクの子孫であるイスラエル人(ユダヤ人)とイシュマエルの子孫となるアラブ人が敵対することが預言されていると解釈できます。

1948年5月14日のイスラエル建国にからむアラブ諸国イスラエル国家の中東戦争(1948年から1973年の第一次から第四次の戦争)や今現在も続くパレスチナの地をめぐるイスラエル人(ユダヤ人)とパレスチナ人(アラブ人)の争いは、この創世記16:12の創造主(神)のことばが成就しているように、皆さんは感じませんか(私は感じています)。

 

聖書を学ぶ前までの私は、中東戦争パレスチナ問題の新聞記事を読んでも何が起こっていたのか皆目理解出来ずにいました。

しかし、聖書を学ぶ中でアブラハム契約を知り、創世記のイサクとイシュマエルの誕生をめぐる箇所の意味を学び理解することで中東戦争が何であったのか、パレスチナ問題が何であるのかが少しずつ理解できるようになったのです。

別の機会に中東戦争及びパレスチナ問題についてブログアップしたいと考えています。

本日はここまでです。

次回もイシュマエルのことを引き続き取り上げます。

 

ブログアップは月曜日・木曜日の週2回です。

次回は8月16日(木)にアップします。       

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https://bible-seisho.jimdo.com/

 

★私は、聖書に書かれている内容を、誰が読んでも明らかに比喩的な言葉を除き、字義通り理解した上で信じています。したがって、創造主である唯一の神の存在を確信し、イエスをキリスト(救い主)と認める者です。しかし、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません★

・天地万物の創造主だけが神

・万物・人間を創造せずして神たる資格なし

・商売繁盛の神、龍神など「〇〇神」と「神」の文字をくっつけても、万物を創造せずして神たる資格なし

・釈迦が万物を創造した方なら、釈迦を神と崇めますが、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。

〈私の信条〉

盲目的ではなく根拠に基づき理性的に、キリストを信じ尽くし、聖書を信じ尽くします。

★(HN)星周作:(本名)馬場忠博(1956年生):馬場聖書研究室★

<私は聖書の神を信頼する>

私は、命の源である天地万物の創造主である神が愛をもって私たち人間を創造してくださったと確信しています。愛である神が、天災、戦争、病などの苦難の多い人生で人間の一生を死によってすべて終わらせてしまうとは、私には考えられません。聖書に書かれている通り、神、キリスト・イエスを信じる者たちが、死後復活して神の御国において祝福の中で永遠の命を生きていくことを信じています。そのようにしてくださる神を信頼して、聖書の学びを継続します。

〈イエスを信じる者は永遠の命をもつ〉ヨハネによる福音書3:16)ことを私は確信します。

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