星 周作 Blog

★ 福岡より〇〇をこめて  ★

聖書の矛盾? 聖書は作り話?(その⑨)

(その⑧)の続き。

 

前回まで、聖書は作り話だという主張に対して、幾つかの聖書箇所を取り上げて、聖書が真実の書であり、矛盾もしていないことを私なりに説明してきましたが、進化論こそが科学でも何でもない作り話であることがわかるエピソードを取り上げたいと思います。

 

次の画像をご覧ください。

 

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これは、ドイツを代表する生物学者であり進化論者のエルンスト・ヘッケル(1834年~1919年)が描いた脊椎動物の胚の比較図です。

<注>

胚とは、簡単にいうと幼生物のことですが、ウィキペディアでは「胚とは多細胞生物の個体発生における、ごく初期の段階の個体を指す」と説明しています。

 

この比較図は、8種類の生物の成長過程を上から下に3段階に描いています。

左から魚類、両生類、爬虫類(カメ)、鳥類であり、右半分の4つは哺乳類で右端がヒトです。

 

エルンスト・ヘッケルは図の一番上の初期胚が形態的な類似性が見られると主張しました。

つまり、彼の主張を要約すると次のような主張です。

「胚発生の過程を見れば、その動物がたどってきた進化の筋道を見ることが出来る。たとえば、一個の細胞から出発したヒトの胚は、まず、いも虫状になり、次にエラを持つ魚の形状から両生類を経て尾のある哺乳類の形状へ進み、最後に人間になる。」

 

しかし、後日彼自身も認めたことですが、上記の比較図は、彼の捏造でした。

 

次の画像をご覧ください。

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↑(左の図がヘッケルの贋作、右の図が本来のヒトの胚)

右が本来のヒトの胚ですが、これだと魚類の胚と全く似ていないので、魚類の胚と似せるために本来のヒトの胚の多くの部分を切り取って左の図のように、ヘッケルは贋作したのです。

 

イギリスの有名な科学ジャーナリストのフランシス・ヒッチングの「キリンの首」という本に興味深いことが書かれています。

少し長くなりますが、一部引用します。

「かれのそうした手口(偽造)がすでに徹底的にあばかれ、広く周知の事実となってしまった1908年に、ヘッケルは臆面もなく次のような一文をベルリンの新聞に書き送っている。『この不快な反論を手短に切り上げるために、まずわたしは、わたしが示した数多くの胚の図のうちのごく一部(おそらく6~8%)は確かにある意味で偽物であることを認め、それに対して悔いていることを告白する。が、それももとをただせばとりもなおさず、現時点での観察資料が不完全かつ不十分であることが原因なのである。すなわち、資料が不足しているために、進化の各段階をつなぐ段になると無理を承知で溝は仮説で埋め、失われた環は比較に基づく総合判断によって復元しなければならないのである。それでもなおわたしの罪が問われるのなら、最高と言われている教科書や学術雑誌にのっている図版の大多数も同様に『偽物』の責めを受けるべきである。なぜならそれらはみな必ずしも正確ではなく、大なり小なり手が加えられており、模式化され構成しなおされているからである。信頼され尊敬されもしている生物学者を数多く含む何百人もの人たちが、わたしと同じ被告席に並ぶことになるのだ。これはわたしにとっておおいなる慰めである。』

 

つまり、集団強盗をやった犯人が逮捕された時、「オレ一人じゃない。みんなでやったんだ。」と仲間をばらしたようなものである(奥山実牧師)。

奥山実牧師は、著書「悪霊を追い出せ」で次のように書いています。

「一本の歯から『ネブラスカ人』をつくり上げ、ヘスペロテクス・ハロルドコーキと仰々しく学名を付けたが、何と後でわかったのは、それはイノシシの歯だったのだ。『ピルトダウン人』は事件にもなった偽物である。その他、ネアンデルタール人ジャワ原人北京原人など、学問的に問題だらけのものばかりである。これほど甘やかされた学問もないだろう。だからこそ、トップレベルの進化論学者が進化論を捨てるのである。」

 

そのトップレベルの一人である日本を代表する世界的進化論者であり京都大学名誉教授であった今西錦司(1902年~1992年)は、「我々進化論者は、進化論に不利な証言を隠してきた。これは学者としての良心に恥じる」と告白し、その後しばらくして「科学者廃業宣言」を新聞に発表して、進化論を捨てたのです。

 

このように、すでに進化論は完全に崩壊しているにも関わらず、世の中の多くの人たちは、進化論のウソを一切検証することもなく、生物の進化と一切関係ない場面でも「車が進化して自動運転が出来るようになった」などと、あらゆる場面で「「進化」という言葉を無防備に使っています。

 

民放の放送局ならいざ知らず、公共放送の日本放送協会(NHK)が、進化論を疑問の余地のない確立した理論のごとく、進化論を前提としたテレビ番組を制作し垂れ流しています。

ドラマを放送する際に「この番組はフィクションであり、実在の人物、団体とは一切関係ありません」というテロップを番組の最後に流すことがありますが、もう進化論を前提にしたテレビ放送はしてもらいたくありませんが、今後も進化論を前提にした番組を放送する際には、せめて上記のテロップと同じように「あくまでも進化論は一つの理論であって、確立したものではないことを予めご了承下さい。」などのテロップを流すべきだと、私は考えます。

 

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https://bible-seisho.jimdo.com/


★私は、聖書に書かれている内容を、誰が読んでも明らかに比喩的な言葉を除き、字義通り理解した上で信じています。したがって、創造主である唯一の神の存在を確信し、イエスをキリスト(救い主)と認める者です。しかし、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません★

・天地万物の創造主だけが神

・万物・人間を創造せずして神たる資格なし

・商売繁盛の神、龍神など「〇〇神」と「神」の文字をくっつけても、万物を創造せずして神たる資格なし

・釈迦が万物を創造した方なら、釈迦を神と崇めますが、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。

〈私の信条〉

盲目的ではなく根拠に基づき理性的に、キリストを信じ尽くし、聖書を信じ尽くします。

★星周作(HN)本名:馬場忠博:馬場聖書研究室★

<私は聖書の神を信頼する>

私は、命の源である天地万物の創造主である神が愛をもって私たち人間を創造してくださったと確信しています。愛である神が、天災、戦争、病などの苦難の多い人生で人間の一生を死によってすべて終わらせてしまうとは、私には考えられません。聖書に書かれている通り、神、キリスト・イエスを信じる者たちが、死後復活して神の御国において祝福の中で永遠の命を生きていくことを信じています。そのようにしてくださる神を信頼して、聖書の学びを継続します。

〈イエスを信じる者は永遠の命をもつ〉ヨハネによる福音書3:16)ことを私は確信します。
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