復活と永遠のいのち(その10)
(その9)の続き。
皆さんは、どんな人たちと(一時的ではなく)日常的に親しく交流したいですか。
犯罪者と日常的に交わりたいですか。
自分の犯した過ちを一切後悔も反省もしない人と交流したいですか。
弱い人々を見下す人と交流したいですか。
傲慢、高慢の人と交流したいですか。
罪人であっても、自分の犯した過ちを心底後悔し反省して真摯に生きていくことを決心した人とであれば、親しく交流することもやぶさかではないでしょう。
不完全な私たち人間であっても、自分の犯した過ちを一切後悔も反省もしない人と交流したいとは考えません。
罪がなく完全で聖い天地万物の創造主である神は、神(キリスト)のかたちに似せて造られた人間と日常的に交流したいと考えて下さっています。
最初の人間アダムは神に背く罪を犯し、神との親しき交流が絶たれてしまいました。
神の御子キリストは、御自分の血によって、人間の罪を贖って(あがなって)くださいました。
つまり、人間の罪をすべて、キリスト御自身が引き受けてくださったのです。
こうして、キリストの血によって、人間は神と和解することができ、神と日常的に交流する道が開かれたのです。
さて、本日のテーマに入ります。
キリストに信仰を持って死んだ者の霊は、キリストとともにパラダイスにいますが、中間状態(死から復活前までの状態)の霊は眠っているのでしょうか。
キリストを信じない不信仰者の霊は、どこで、どうしているのでしょうか。
少し長い引用になりますが、次の聖書箇所をご覧ください。
<注釈>
上記聖句の「アブラハムのふところ」とは神を信じる信仰者の霊が行くところを指しますが、キリストが復活した後に天に昇った際にパラダイス(第三の天)に移動したと考えられます。
「黄泉」は不信仰者の霊が行くところを指しますが、新改訳聖書では「ハデス」と訳されています。
当時のユダヤでは「たとえ話」をする場合に固有名詞を使うことはなかったそうです。
ですから、イエスが語っている、ここで登場する(固有名詞の)ラザロは実際に存在した人でしょう。
このように、死者の金持ちとラザロそしてアブラハムの霊は眠っているのではないことをイエスは語っているのです。
続いて、次の聖書箇所をご覧ください。
この聖書箇所は、受肉したイエス(人間として生まれたイエス)が栄光のからだに輝いて、死者のモーセと預言者エリヤの「霊」と話し合っているところです。
このように死者の霊は眠っているのでもなく、また、見えない状態でもないことがわかります。
結論です。
「眠っている」のは、墓に葬られた死者の肉体が眠っているように見えるのであって、霊が眠っているということではないのです。
いままで見てきたように、聖書は死後の世界があると記しています。
ただ、全ての死者が同じ世界に行くとは記していません。
不信仰者の霊は、苦しみの場所「黄泉(ハデス)」に行くとイエスは明確に語っています。
死後に黄泉(ハデス)に行くのではなく、一人でも多くの人たちがキリストを信じて、キリストのおられるパラダイス(第三の天)に上げられて歓びに満たされることを祈りたいと思います。
アーメン。
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★私は、聖書に書かれている内容を、誰が読んでも明らかに比喩的な言葉を除き、字義通り理解した上で信じています。したがって、創造主である唯一の神の存在を確信し、イエスをキリスト(救い主)と認める者です。しかし、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません★
・創造主だけが神
・万物・人間を創造せずして神たる資格なし
・商売繁盛の神、龍神など「〇〇神」と「神」の文字をくっつけても、万物を創造せずして神たる資格なし
・釈迦が万物を創造した方なら、釈迦を神と崇めますが、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
・親鸞、日蓮など、人格が高潔であり尊敬できる方であっても、万物・人間を創造せずして拝む対象に非ず。
〈私の信条〉
盲目的ではなく根拠に基づき理性的に、キリストを信じ尽くし、聖書を信じ尽くします。
★星周作(HN)本名:馬場忠博:馬場聖書研究室★
<私は聖書の神を信頼する>
私は、命の源である天地万物の創造主である神が愛をもって私たち人間を創造してくださったと確信しています。愛である神が、天災、戦争、病などの苦難の多い人生で人間の一生を死によってすべて終わらせてしまうとは、私には考えられません。聖書に書かれている通り、神、キリスト・イエスを信じる者たちが、死後復活して神の御国において祝福の中で永遠の命を生きていくことを信じています。そのようにしてくださる神を信頼して、聖書の学びを継続します。