最高齢者969歳
歴史上、不老不死の薬を求めた王様や皇帝もいたようですが、誰しも健康でさえあれば少しでも長生きができればと思っている事でしょう。
驚くことに969歳まで生きた人間がいるのをご存じですか。
実は、旧約聖書に登場するメトシェラは、何と969歳まで生きたと書かれています(写真①)。
(写真①旧約聖書、創世紀5:27)
人類の祖先アダムは930歳(写真②)、ノアの方舟で有名なノアは950歳まで生きたと書かれています(写真③)。
(写真②旧約聖書、創世紀5:5)
(写真③旧約聖書、創世紀9:29)
人によっては、聖書は神話に過ぎずフィクションであり信じるに値しないといいます。確かに聖書を学び始めた頃は聖書記事の中にチョット理解しがたい記事もありましたが、聖書の学びが進み詳細に検討することによって、丸ごと信じることができるようになりました。
ところで、私が30歳前後の時にシュリーマン(1822年~1890年)の「古代への情熱」(写真④)を読み、古代遺跡の発掘にロマンを感じると共に、古代に書かれた書物は多少脚色はあるものの事実が書かれていることが多いのではないかと考えるようになりました。
(写真④)
紀元前8世紀後半頃のギリシャの詩人ホメーロスが叙事詩イーリアスの中でトロイアの都のことを書いていますが、多くの人が神話に過ぎずそんなものは存在しないと考えていたとき、少年だったシュリーマンは、トロイア戦争の物語を絵本で読み、神話ではなく美しい都が必ず存在するはずと信じ、その発掘を志し長年にわたる苦労の末、ようやく遺跡を発見し、少年だった頃の夢を実現しました。
古代に書かれたものは、たくさんの読者を対象にベストセラー作家になってお金を稼ごうと様々なフィクションが書かれる現代と異なり、明らかに神話であるものを除き、架空の物語を書くことに意味はなく、事実を書くことが重要だったと私は考えます。
紙が発明され普及する以前の旧約聖書が書かれた遠い時代では、貴重な羊皮紙に書いたようですが、繰り返しになりますが、架空の物語を書く余裕も必要もなかったと思います。
ただ、私たちが実際経験したことを多少誇張して話したり書いたりするのと同じように書くことがあったかもしれません。
紹介した長寿の記述のある旧約聖書の箇所は何の誇張も脚色もなく、事実だからこそ聖書の筆者は淡々と書いているように私には感じられます。
特に、十戒で有名なモーセは120歳と書かれています(写真⑤)。
もし、聖書が架空の作り話なら、モーセは120歳で死んだとは書かずに、アダムやノアやメトシェラの同じように900歳以上生きたと書いてもよかったはずです。
架空の作り話ではなく、事実を事実として聖書の筆者は、ただ誠実に書いたのです。
★私は、創造主である唯一神の存在を確信しイエスを救い主(キリスト)と認める者ですが、カトリック教会等のいずれの教会にも属していない無教会者です。あらゆる新興宗教のいずれの信者でもありません。宜しくお願いします。★
・・・星周作(1956年生まれ)・・・